Curve(旧Vectornator)でグリッチノイズでデジタル風加工がされた文字を描く方法

2022/4/10 | Tips, Vectornator, アプリ

イラストレーターのハセガワ(@h_hasegawa8)です。

今回はVectornatorで次のようなグリッチノイズでデジタル風な加工がされた文字を描く方法をご紹介します。

ノイズ加工されたテキスト

ノイズ加工を行うと一気に近未来感が出て、とてもかっこいい雰囲気に仕上がります。

ぜひ参考にしていただければと思います。

Vectornatorでグリッチノイズでデジタル風な加工がされた文字を描く方法

今回ご紹介するVectornatorで文字をノイズ加工方法は、次のような流れで作業を行います。

  • ノイズ加工したい文字をテキストツールで書く
  • テキストツールで書いた文字をアウトライン化する
  • アウトライン化した文字をノイズ加工する

言わずもがな「アウトライン化した文字をノイズ加工する」工程がこの作業の肝になります。

実際に作りながら解説します。

ノイズ加工したい文字をテキストツールで書く

まずはノイズ加工したい文字をテキストツールで書きます。

ツールバーよりテキストツールを選択

個人的にですが、太めのフォントで書いたほうが後のノイズ加工しやすかったです。

今回はVectornatorに標準で登録されている「Arial」フォントを使います。

テキストのフォントを設定

テキストツールで書いた文字は白で塗りつぶしておきます。

白色の塗りつぶし

背景も描いておきます。

テキストを書いたレイヤーの背面に、レイヤーを追加します。

最背面にレイヤーを追加

今回は四角形の図形ツールで黒色に塗りつぶした四角形をアートボードを覆うように描いておきます。

黒で塗りつぶしたオブジェクト

テキストツールで書いた文字をアウトライン化する

テキストツールで書いたノイズ加工したい文字を選択します。

選択ツールでオブジェクトを選択

その状態で、スタイルタブの「テキストからアウトラインを作成」をタップして文字をアウトライン化します。

スタイルタブからテキストをアウトライン化

テキストをアウトライン化すると、選択したときのバウンディングボックスが変化します。

アウトライン化したテキストのバウンディングボックス

アウトライン化した文字をノイズ加工する

実際に文字をノイズ加工していくのですが、この工程は大きく次の2つに分けられます。

  • 文字をずらす
  • 文字を塗りつぶす
  • 仕上げ

文字をずらす

まずは文字を書いたレイヤーの前面にレイヤーを1つ追加します。

最前面にレイヤーを追加

追加したレイヤーに、アウトライン化した文字を跨ぐようにラインツールで斜めの水平線を2本描きます。

ラインツールで直線を描く

次に四角形の図形ツールで2つ四角形を描きます。

シェイプツールで四角形を描く

クイック設定メニューより「ポイントにスナップ」を有効にします。

クイック設定からポイントにスナップを有効化

ノードツールで四角形オブジェクトを直線のアンカーポイントにスナップさせます。

ノードツールで四角形オブジェクトの角をタップして、そのまま直線のアンカーポイントまでスライドします。

「ポイントにスナップ」を有効にしているので、アンカーポイント同士が近づくと自動的にスナップされるかと思います。

アンカーポイントにスナップ

2本の水平線を削除します。

ラインツールで書いた直線を削除

アウトライン化した文字と四角形のオブジェクトのすべてを選択します。

オブジェクトを全選択

スタイルタブより白色の塗りつぶしを設定して、線をオフにします。

白色で塗りつぶし

その状態で、パスタブのブーリアンより「分割」(右から2つ目のアイコン)をタップします。

ブーリアンの分割

すると、文字と四角形のオブジェクトが交差している部分から分割されて、細かな別々のオブジェクトになります。

図形ツールと重なっていなかった文字部分を選択して、位置をずらします。

オブジェクトを複数選択

不要な部分を削除します。

ブーリアンの分割

以上で「文字のずらし」は完了です。

テキストツールで書いた文字を分断

文字を塗りつぶす

まずは文字をグループ化します。

文字をすべて選択した状態で、「グループ化アイコン」をタップします。

オブジェクトをグループ化

Vectornatorでは、グループ化されたオブジェクトはその右下に「G」の文字が表示されます。

グループ化されたオブジェクト

次に文字グループを複製します。

文字グループを選択して、アクションバーの「①コピー/ペーストアイコン」をタップすると文字を複製できます。

オブジェクトを複製

複製した文字は、もとの文字の前面に配置して、すこしだけ右方向に位置をずらしておきます。

オブジェクトを複製

複製した文字には他にも設定を行います。

まずは「スタイルタブ」の「①塗り」より塗りつぶしの色を半透明の青色(色は何でもいい)にします。

半透明に塗りつぶし

以上で「文字の塗りつぶし」設定も完了です。

仕上げ

最後にノイズ加工の仕上げです。

これまでのレイヤーの最前面にレイヤーを追加します。

最前面にレイヤーを追加

四角形の図形ツールで横方向に細長い長方形を描きます。

その長方形オブジェクトの塗りつぶし色を、「スタイルタブ」の「①塗り」より半透明の青色(色は何でもいい)にします。

半透明に塗りつぶした四角形

半透明にした長方形オブジェクトを複製して、無造作にアートボードに配置して完成になります。

まとめ

以上がVectornatorでグリッチノイズでデジタル風な加工がされた文字を描く方法です。

エフェクトの色や数を減らすとまた違った雰囲気の仕上がりになります。

ノイズ加工されたテキスト

意外と簡単にできるのでぜひ試してみてください。